生田神社

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生田神社の初詣はお正月の３が日で兵庫県最多の約１５０万人の初詣客が訪れる京阪神でも有名な人気の神社です。

午前零時に楼門が開門し、宮司が新年を告げる太鼓を打ち、楼門上からも神戸太鼓が打ち鳴らされ新年を迎えます。

生田神社で売られているお守りは多種多様で、特に皇室に献上する干支土鈴の授与は人気です。特にカップルに人気の縁結びのお守りは「男性が白、女性が赤」をそれぞれ持つとその二人の愛は結ばれると言われています。

境内では氏子役員の奉仕により振舞い酒・福引きなどの各種イベントが行われています。中でも人気なのは福引き。ここの福引きは家電製品や電動自転車など豪華賞品があたります。

生田神社は神戸の人にとっては、湊川神社と並ぶ、お正月の初詣スポットになっています。生田神社のその賑わいはまさに窒息寸前の人だかりです。御利益は縁結び、健康長寿、商売繁盛、など。

実は生田神社の境内にある松尾神社の杉の木は恋愛成就のパワースポットです。この杉の木に向かって恋愛成就の願い事をすると叶うと言われています。

生田神社にまつられている神様は稚日女尊（わかひるめのみこと）といって稚く瑞々しい日の女神様で伊勢神宮にまつられている天照皇大神の御幼名だと伝えられています。

生田神社境内の松尾神社にある杉の木に向かって、恋愛成就の願い事をすると願いが叶うとのいい伝えから「縁結びの神様」としても親しまれており、男性は白、女性は赤の「えんむすび」のお守りを購入すれば２人は結ばれるといわれています。

生田神社は芸能人も多く訪れている神社で陣内智則と藤原紀香が結納＆結婚式をしたのもこの生田神社でした。また、プロ野球チームのオリックス・バファローズが、毎年必勝祈願にくることでも有名です。

阪神大震災での修復が拝殿をはじめ、建物のほとんど完了したことを祝って1996（平成8）年6月に生田神社で竣工奉告祭が催されました。

震災で拝殿の木造の屋根が地上に落下し、境内の石鳥居なども粉々に砕けてしまいました。

その姿は家々が崩れた当時の神戸のまちなみにさらに痛ましさを添えるものでした。そんな生田神社がこの日ようやく復興したのです。


生田神社は、２０１年（摂政元年）に創建されたと伝えられ、神功皇后の三韓外征の帰途、神戸港にてお船が進まなくなった為神占を行った所、稚日女尊が現れられて「吾は活田長峡国に居らむと海上五十狭茅に命じて生田の地に祭らしめ」と日本書紀にも記載されているほどの古い歴史を持っている神社です。

生田神社は、延喜式という法律（927年）に記載された神社（式内社）で、当時から既に存在していたそうです。

また、806年に神社に租税を納める集落である神戸44戸が与えられ、生田神社に接したこれらの神戸が神戸村となり、幕末にその海岸が神戸港として開港されたために現在の市名になったという説があります。こうした意味からもこの神社は神戸の歴史の中で特に重要な位置を占めているといえるでしょう。

生田神社本殿北西の蛭子神社では、お正月の１日から５日までのあいだは商売繁盛の神様の初えびすまつりが催されています。

開催期間中は境内で振舞い酒や福引きなど様々なイベントを行っています。

生田神社の北側にはとても大きな森があります。ここは「生田の森」と呼ばれている森で、古くは旧生田川（現在のフラワーロード）のあたりまで及ぶ広大な森林だったそうです。


生田の森の歴史は古く、清少納言の枕草子にも「杜（もり）は生田」という記述も見られるほどです。平安時代の貴族もこの森を訪れて多くの和歌を詠み残しています。

また、鎌倉・室町時代の動乱期には、生田川をひかえた大森林であったため、戦略上利用されたこともあったそうです。平家物語には、一ノ谷の合戦（1184年）で源範頼と平知盛が生田の森で戦った様子が描かれています。

生田神社の境内にあるえびらの梅には、その戦いのおり、梶原景季（かげすえ）がえびら（矢を入れる道具）にこの梅の花を挿して戦ったという言い伝えも残っています。それから約400年後の花熊合戦（1578年）では、織田信長の家来であった荒木村重が信長に反旗を翻した際、織田側の池田信輝がこの森に陣をしいています。　

このように歴史上の様々な出来事がこの生田神社では繰り広げられてきました。このような生田神社の歴史を知っていると生田神社に行った時にまた違った感覚で参拝できるかもしれませんね。

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