お家でカボチャを栽培してみませんか?ちょっとしたコツさえ知っていればカボチャ栽培は難しくありません。カボチャの栽培が初めてでも分かりやく育て方をレクチャーします。このサイトを見てカボチャ栽培にチャレンジしてみましょう!
Contents Menu
・カボチャの育て方
・栽培カレンダー
・カボチャ栽培のコツとポイント
・プランター栽培
・カボチャの種まき
・苗の植え付け方
・支柱の立て方
・カボチャの水やり
・追肥のタイミングと量
・人工授粉のさせ方
・カボチャの収穫時期
・カボチャの病害虫対策
カボチャ栽培
難易度 ★★☆☆☆
カボチャは病害虫に強く連作も可能で、手間もかからず育て方も簡単な家庭菜園でも人気の野菜です。
種からでも簡単に育てる事が出来ます。
カボチャに含まれる栄養価はカロチン、ビタミンB群・ビタミンC、食物繊維、カリウムが豊富に含まれています。栄養価は日本カボチャより西洋カボチャの方が高く人気です。
科目 |
ウリ科 |
連作障害 |
少ない(1~2年) |
土壌酸度 |
pH6.0~6.5 |
栽培スペース |
畝幅1m×1m |
発芽適温 |
25~28℃ |
生育適温 |
20~30℃ |
種まき時期 |
4月~5月 |
発芽日数 |
種まきから4~7日 |
苗植え付け時期 |
5月~6月 |
収穫時期 |
種まきから約3か月 |
種まき時期は3月中旬~4月
苗の植付時期は4月上旬~6月
収穫時期は6月中旬~9月下旬頃です。
プランター栽培で一番大切な作業は土入れです。一度に全ての土を入れずに空気と水がうまく通るように多層構造を目指しましょう。
プランター全体に水分と空気が行き渡り、野菜が元気に育つ環境を作れるかがポイントです。
作業手順
1.プランターの底に鉢底石(赤玉土大粒)を2~3cmほど敷き詰めます。
2.栽培用土を5cmほど敷き詰め、5本の指を立てて土に穴をあけるように隅々まで土を詰めます。手のひらで押さえつけないように。
3.堆肥と有機肥料、または化成肥料を入れ5cmほど栽培養土を2の手順と同じようにして入れます。
4.プランターの半分まで栽培用土を入れたら、水をたっぷりとかけます。
6.2と3の手順を2回ほど繰り返してプランターの7分目まで栽培用土を入れます。
7.最後に水をたっぷりとかけてプランターの底から水がスムーズに流れ出るかを確認してみましょう。
市販の種蒔き用用土を用いて3~5号のポリポットに種をへそ(尖った方)を下向きにして2~3粒蒔いて1~2㎝程度覆土してやりましょう。
その後に水をたっぷりと与え、発芽するまでは暖かい場所で土が乾かないように細目に水やりをします。
カボチャを直播きする時は気温が高くなってから。1か所あたり3~4粒ほど種をまきます。気温が低い時期に種をまいた後は、ホットキャップなどを被せて保温しましょう。
気温が低い時期に種をまくときは、ポリポットなどに種をまいてビニルハウスなどで温度管理をしましょう。
発芽して本葉が出始めた頃に元気の良い苗を1本に間引き、本葉が3~4枚になるまでポットで育苗します。
発芽するまでは土壌温度を25~28℃前後で管理して、発芽した後は20~25 ℃で管理します。 本葉1枚の時に3本に本葉2本の時に2本に本葉3枚で1本に間引きを行いましょう。
カボチャは種を蒔いてから約30日ほどで本葉が3枚まで成長します。
植え付けする時は、表面の根が見える程度(根鉢の表面と用土が同じ高さ)になるように植えて、植え付け後は株元を軽く押さえて根の活着をよくしてやります。
遅霜が発生する地域は霜の発生がなくなってから畑に植え付けましょう。カボチャの苗は霜に当たると枯れてしまうので注意が必要です。
カボチャは日あたりがよく土づくりが完了いる排水のよい「ほ場」を選んで植えることが上手く育てるポイントです。
定植の10日前までにマルチや敷き藁をかけておいて地温を上げておくようにしましょう。低温だと苗の発育が悪くなってしまうので注意が必要です。
西洋カボチャの親つるは実がよくなるのでそのまま伸ばして実を着けさせます。
子つるは親つるの株元から伸びる1~2本だけ残して実を着けさせます。後から伸びる子つると子つるから伸びる孫つるはすべて摘み取りましょう。
日本カボチャは親つるよりも子つるに実が良く着きます。親つるが5節(本葉が5枚)になった時につるの先端を摘み取ってしまいます。
親つるの摘心後は子つるを3~4本伸ばして実を付けさせましょう。後から伸びる子つると子つるから伸びる孫つるは全て摘み取ってしまいます。
ミニ種の場合は弦が伸びてきたら、支柱を立てて弦を誘引してやりましょう。伸ばす弦は親弦のみで途中で出来る子弦は全て切り取ります。
ミニ種は果実が思ったよりも重いので、支柱はしっかりした「あんどん型」の支柱かオベリスクを立てるようにします。
地這え(支柱を立てずに)でカボチャを育てるときは、蔓が伸びる先に敷き藁やマルチシートなどを敷いておくと雑草が生えるのを予防できます。
カボチャは地這え栽培でも支柱栽培でもどちらでも収穫量に違いはありません。地這え栽培は場所をとるので、十分なスペースがないときは支柱栽培がおすすめです。
カボチャの水やりですが、種をまいた後は発芽するまで、苗を植え付けた後は根着くまではしっかりと水やりを欠かさないようにしましょう。
苗の生長が始まってからは、水の与えすぎは病気の発生を助長してしまいます。用土の表面が乾いた時にたっぷりと与えるようにしましょう。
夏場の気温が高い時期の水やりは朝か夕方の気温が上がる前に行います。
日中に与えるとお湯が熱湯になって根を傷めたり、葉についた水滴がレンズになり葉が焼けたりすることがあるので注意しましょう。
カボチャの追肥は1番果がついた頃に1回目を施しましょう。
1番果の着果後に果実が子供の握りこぶし大程度の大きさになった頃です。
2回目は2~3番果の着果後に与えます。
追肥はカリ成分を多めに化成肥料30g~40gほどを株元から離れた位置に施します。チッソ分の多い肥料だと茎葉ばかりが茂って実が大きくなりません。
追肥のポイントは、1番果の着果を確認してすぐに追肥を施さないこと。果実が大きくなり始めるまでは肥料を与えないようにする事です。
また、葉の色が濃いときや茂りすぎているときも肥料を控えましょう。カボチャの追肥は株の生育状態によって適宜与えるのがポイントです。
カボチャは確実に着果させるために、最初のうちは人工的に受粉を行ってやりましょう。
カボチャの雄花と雌花の見分け方ですが、雌花の花弁(花びら)の下部はぷっくりと膨らんでいるのに対して、雄花の下部は全く膨らんでいないので、見てすぐに雄花と雌花の違いは見分けられるはずです。
カボチャを確実に人工受粉させるために、同じ株同士ではなく別の株の雄花と雌花で受粉させるようにしましょう。
ただし、マンションのベランダなどでプランターや植木鉢で1株だけ育てている時は同じ株でもかまいません。
受粉させた後は、受粉日を記入したラベルなどをつるしておくと収穫までの日数管理がしやすくなります。
人工授粉のやり方ですが、雄花の花弁(花びら)を全て取り除き、花粉を雌花の柱頭にこすり付けるように受粉させましょう。
カボチャは特に親弦の1番花は確実に受粉させるようにしましょう。1番果を実らせると弦や葉の茂りすぎを防止することが出来るため後の収穫量が増えます。
人工受粉は開花した日の朝9時までに行う事も受粉を成功させるコツです。カボチャの人工授粉は朝9時を過ぎてから行っても風などで花粉が飛んでしまうことが多く結実しないことがあります。
カボチャの生育管理には他の野菜にはない玉直しという作業があります。
玉直しと言うのは果実が大きくなる途中で、カボチャの形を整える為に向きを変える作業のことです。
カボチャの玉直しの方法とタイミングですが、果実が握りこぶしほどの大きくなった時に花弁が付いていた方を下に向け果実の下側にプラスチックトレーなどを敷きます。
その後の玉直しですが、収穫の1週間~10日前に果実の向きを反対にして果実全体に日光が当たるようにしましょう。
ミニ種をプランターで栽培している場合は、時々、プランターを回して果実全体にバランスよく日光が当たるようにしてやりましょう。
見た目の目安は「果こう」と言われる果実と実を繋いでいるいわゆる「へた」の部分が白くなり亀裂が入ってコルク状になった時が収穫適期です。
また、果実の表面がつるっとして滑らかなものは未成熟な果実なので、深い溝があり、表面の艶が消えたものを選んで収穫しましょう。
カボチャは収穫してすぐに食べるよりも丸のまま涼しい場所で1~2か月ほど置いておくと甘みが増します。これを追熟といいます。常温でも3か月ほどは日持ちします。
収穫する時はハサミで果こう(へた)を切り取ります。収穫後は日陰に1週間ほど置いて切り口を乾燥させましょう。
カボチャは一般的に、果実の完熟までにトータルで温度1,000℃が必要と言われますが、家庭菜園ではそこまでの管理は難しいので、受粉した日から日数を計算して収穫するようにしましょう。
収穫までの目安日数は、西洋カボチャが受粉後約40日~50日、日本カボチャが約30日~35日が収穫適期となります。
カボチャは乾燥に強く丈夫な野菜ですが、加湿には弱いので排水対策はしっかりと行いましょう。プランターで栽培する時は鉢底石を敷き詰めるなどしてやりましょう。
弦ボケしないように元肥は窒素分が少ないものを利用しましょう。
カボチャにはうどんこ病や疫病が発生します。病気を予防するには、土壌の過湿と葉が繁茂しないようにして、つるの伸長にあわせて十分敷き藁を施すようにしましょう。
周囲の雑草を取り除き風通しを良くすることも、病気発生の予防になります。
カボチャを栽培する時に発生しやすい害虫はウリハムシ(ウリバエ)です。周囲の雑草防除と定期的な殺虫剤散布に努めましょう。
害虫対策は早期発見が大切です。
虫食いによる食い跡がないかなど葉の状態をよく観察して、害虫の発生を確認したら早めに除去するようにしましょう。また、害虫が大量に発生してしまった時は被害が拡大しないように薬剤の使用も検討しましょう。