明石城は旧明石藩の政庁と藩主の居所が置かれていたお城で、別名は喜春城(きはるじょう、きしゅんじょう)、錦江城(きんこうじょう)とも呼ばれ、1620(元和6)年、二代将軍徳川秀忠の命により、信濃松本より明石藩主となった、小笠原忠政によって築城されました。
明石城は明石駅のすぐ北側にある、駅から徒歩3分ほどの場所にあります。
旧明石藩の政庁と藩主の居所が置かれていたお城で、別名は喜春城(きはるじょう、きしゅんじょう)、錦江城(きんこうじょう)とも呼ばれているお城です。
現在は天守閣は無くなっていて、坤櫓・巽櫓の二つの櫓と本丸・二の丸・三の丸の石垣だけが残っているだけです。
明石城の歴史は、1620(元和6)年、二代将軍徳川秀忠の命により、信濃松本より明石藩主となった、小笠原忠政と姫路藩本多家の強い支援をうけて築城されました。ちなみに小笠原忠政が治めた明石藩は、明石、三木、加古、加東の四郡10万石を領していました。
明石城は高石垣上に建つ重要文化財2基の三層櫓と、両櫓を結ぶ復元整備された白壁の長塀がとても美しいお城です。1957年(昭和32年)6月18日に巽櫓と坤櫓は国の重要文化財に指定されています。
画像は坤櫓(ひつじさるやぐら)と呼ばれる建造物で、天守台のすぐ南にある櫓です。この櫓は天守閣がない明石城では同じような役割を果たしたと考えられています。
桁行は10.90m、梁間は9.09m、高さは13.60mの入り母屋づくりで、妻部を南北に向いて建っています。
櫓反対側にもう一つ櫓「巽櫓(たつみやぐら)」が建っていて、こちらは本丸の南東端に築かれた三層の櫓。桁行きは、9.09m、梁間は7.27m、高さ7は12.19mの隅櫓となっていて、妻部を東西に置く入り母屋づくりです。棟の方向は坤櫓と異なっています。
両櫓とも期間限定ですが内部公開が行われていて、公開中は中を見学することが出来るようになっています。
実はこの二つの櫓の間には小さな展望台が敷設されていて、そこから瀬戸内海に向かって遠くを眺めると天気が良い日は明石海峡大橋を見ることができます。
現在、明石城の本丸には天守台がありますが、実は歴史上でこの天守台の上に天守閣が建てられたことは一度も有りません。
明石城は元から天守閣がないお城で、坤櫓が天守の代わりとして使われてきた少し変わったお城なのです。
明石城の敷地内は明石公園として整備されていて、地元市民の憩いの場所となっています。
明石城の敷地内には色んな種類の大きな木が植えられていて、遊歩道もしっかり整備されていて、のんびり森林浴が楽しめます。
この遊歩道は、犬の散歩をしている人やカップルがデートしている姿を多く見かける、人気のウォーキングコース。明石城には天守閣はありませんが、お城の周辺の季節によって移り替わる自然の風景を堪能しつつ、ゆったりと散歩しながら過ごせる時間は、優雅で贅沢、意外とおすすめ空間なのです。
明石城の周りにあるお堀に目をやると、優雅に泳ぐ白鳥やカモの親子の姿が飛び込んできます。池には白鳥やカモ以外に、カメや鯉などの生き物たちがいっぱいです。
明石城の堀に立って後ろを振り返るとそこは明石駅間近。
通勤や通学中の人たちがいそいそとお堀の横を歩いているのにも関わらず、のんびり優雅に泳いでいる白鳥たちはいったい何を思って泳いでいるのでしょうか。ふと池に目をやると、忙しく慌ただしい気分がほぐれるよう。
お堀の池には噴水も設置されていて、のどかな風景。明石城は本当に心安らげるお城です。
駅の目の前にもかかわらず、こんなにのんびりとした自然の動物の姿が楽しめるのも明石城の良い所かもしれません。ぜひ明石に来た時は明石城跡に立ち寄ってみて下さい。
イベントによっては、事前に予約が必要な場合があります。料金や時間など内容が変更されている場合がありますのでより正確な情報は直接お問い合わせください。
明石城の営業時間・アクセスと駐車場など
所在地 | 兵庫県明石市明石公園1−27(地図) |
電話 | 078−912−7600 兵庫県園芸・公園協会 |
アクセス | JR・山陽電鉄「明石」駅下車 北へ徒歩3分 |
車なら、第二神明道路「大蔵谷I.C」より約10分、第二神明道路「玉津I.C」より約15分 | |
料金 | 無料 |
営業時間 | 24h(櫓等は閉まります) |
公開日 | 坤櫓が奇数月の5・9・11・3月、巽櫓が偶数月の4・6・10月両櫓とも土・日・祝限定の10時〜16時です。なお7・8・12・1・2月と雨天・荒天時は公開は休止です。 |
駐車料金 | 周辺に有料パーキング多数有り 県営駐車場は30分無料です。 |